「臨界を超える」その弐

絵画専攻・プリントメイキング専攻では、一年生を対象に「造形制作と作家」というテーマで
特別講座を二日間にわたって開催しました。

2010_12_16_B.jpg初日の講義に続く二日目は、「臨界を超える」
というテーマでの作品制作です。

臨界を超える・・・とは、講師の森本絵利さん
よく使う言葉で、ある物質や状態が何らかの
持続した作業によって、もともと持っていた形状や
性質・あるいは意味までも変容してしまう境界・・・
その境界を越える作業を、今回の特別講座で
体験しようというのがねらいです。

一日目に行った、ごまを液状になるまで、すりつぶす
作業も、この「臨界越え」体験のためなのでした。

2010_12_16_D.jpg
 
二日目の作業に使ったのは、大きめの雲形定規と
0.5mmのシャープペンシル。

それらを用いて、あらかじめ方眼(二点透視図法や
放射線状の)が印刷されているケント紙の上に、
雲形定規の線だけで「過剰な描画」をするのです。

定規を使って線を引くので、自由に形や線を
描けるのではなく、しかも長時間ひたすら
書き込むという作業で、臨界を超えるのです。


2010_12_16_A.jpg
描画に関する自分なりのルールを決めて、
休憩なしで継続的に作業します。
シャープペンシル一本で描いたにも関わらず、
無数の線の集積から思いもよらぬ
力強い画面ができあがります。

これは一種の抽象絵画でもあり、
抽象画を理解する一つの経験としても、
今回の作業は意義深いものになりました。

(プリントメイキング専攻・教員 kusa.) 

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