2011年6月アーカイブ

朝はまた来る☆

2011年6月29日

毎日新聞朝刊7月で、またも坂田絵理奈さんのイラストが採用されました。
1日1枚、30話分の挿し絵のお仕事をいただきました。
昨年の6月についで2度目です。
去年の様子はこちら→2010年5月29日ブログ

 前回の作品がとても評判が良かったので、
 作家さんからのリクエストで決まったのだとか。

 仕事の依頼は、ちょうど3月の震災直後。
 その影響で本来のスケジュールより1ヶ月ほど
 遅れてしまったので、取材時でもまだ半分の15枚しか
 出来てないとちょっと不安気な坂田さん。
 自分自身のスケジュール調整が足りなかったことも、
 半分しか出来ていない原因だと謙虚な姿勢

 前作ではたくさんの感想をもらって嬉しかった反面、
 こうすればもっと読者に伝わったのでは?という後悔が残ったそうです。
 その反省を活かして、今回は余裕をもって描けていると坂田さん。
 この1年で格段の成長をしたようですね。
 

今回のお話「朝はまた来る」は、ある県の炭坑が舞台のため、若い坂田さんには
分からないことばかりで、事前に調べないといけないことが多かったのです。
時代も昭和40年から50年ですから、坂田さんの生まれるずーっと前のこと。
当時の服装や建物の様子など、時代考証がとても重要になってきます。

ところが驚くべき偶然がありました。なんと坂田さん、
美専の学生時代に夏期研修で行った先に、廃墟となった炭鉱があったのです。
惜しいことに廃墟となった街の中を歩くことは出来ませんでしたが、
炭鉱の歴史などを聞いて、大体の雰囲気はつかめていて、
時代背景も頭にはインプットされていたのです。こんなところで役立つとは
アパートのベランダや神社の鳥居の材質など細かい所は、
写真集などを参考にしたそうです。

「お話の挿し絵という仕事をいただいて思うことは、
本を読むことが好きで良かったということ。」と坂田さん
どこに話のポイントがあって、どう読みとって欲しいかを理解した上で
挿し絵を描いていかないと、お話が台無しになってしまいます。

まず前半の15枚をラフ案で提出し、OKが出たら色づけです。
このラフ案が一番重要で、半分以上の制作時間をさいて
悩みに悩み抜いているんだそう。
後半のラフ案15枚はこれからの1週間でチェックしてもらい、
原画は一日一枚のペースで仕上げて行くのだとか。
締切りが決まっているプロの仕事ですね。

お話のイメージに合わせて、炭坑のすすけた様子などを
色鉛筆とアクリル絵の具リキテックスで描き進めていると、
仕上がった中の数枚を特別に見せてもらいました。


 
 人物がとても表情豊かで、動きも大きく、
 話の展開が楽しみです。絵を見ているだけで
 早く読みたいという衝動にかられます。

 こうして取材のために美専に来てもらった時に、
 懐かしいなーってイラスト1年生の授業を
 のぞきに行ってみると、その場にいた学生と
 思いがけず絵の話で盛り上がってしまいました。
 
 ←学生時代の担任、高安勲先生と久々の再会
 

坂田さんは学校案内2011に紹介されていたので、
その学生さんが受験生の時に彼女のことも作品の美人画も知っていたのでした。
直接のアドバイスが聞けて、1年生は思わぬチャンス到来でした。

今日の毎日新聞朝刊に「7月の新しい童話です」という告知が出ました。
定期購読されている方は、必ずチェックしてくださいね。
美専でも在校生に見て欲しいから、掲示板いっぱいに貼り出す予定です。
もしお話を見逃したって方は、新聞掲載後でも毎日新聞HPで読むことが出来ます。
 →毎日新聞「読んであげて」コーナー

今年の坂田さんの目標は、大きな公募展で大賞をとること
飛び込みで自分の作品を売り込む際に、何か大きなところで評価されたという
実績があれば、相手方の聴き方も違ってくるということを実感したそうです。
こうして2年連続毎日新聞で挿し絵の仕事をもらうということも大きな評価
彼女はしっかりとした考えがあり、絵を描くにあたってぶれていません。
「どんな作風やモチーフであっても、自分のカラーは出てくる。」
きっと10年後、いや5年後には、坂田さんはきっと大活躍していることでしょう。 

卒業後の活躍!

2011年6月28日

  梅雨を通り越したような夏日の中、
 大阪市港区の海岸通ギャラリーCASOで
 絵画専攻の卒業生2人の作品展が開かれています。

 片野茉那さんは、去年の夏の個展に続いて2度目の
 CASOでの個展で、展覧会のタイトルはPARADISE

 元々、彼女は多くの色彩を使って制作してきたのですが、
 今回の作品は黒、グレー、ブルーグレーといった
 モノトーンを主調に描いていましたので意外でした。


そのことを伺うと「東日本の震災以降、色がこうなってきました。」と
大震災の影響が絵を描く上であったと言います。

そして100号二枚を横に組み合わせた大作 『2011』(写真)は、
直接、震災をテーマにしたものではないけれど、
「地震で日本は沈滞しているように見えるけれど、
日本人の人間のパワーは、実はすごいモノがあるのではないか」
ということを考えながら、この絵を描き上げたと語ってくれました。

色彩はダークですが、決して暗いイメージではなく、
植物園を背景に描かれている沢山の人々の顔の表情は、
安らぎや優しさを感じさせるもので、印象深い作品でした。

他の作品も優しく、力強い絵画が並んでいました。
美専卒業以来、毎日、絵を描く続けているという
片野さんの絵を描くリアリティーを感じました。

3日(日)、午後1時よりゲストパフォーマー、
スヌーさんによるダンスが披露されるそうです。


  もう一人発表をしているのは絵画専攻を卒業し、
  今年研究科を修了した、永吉捷子さんです。

  永吉さんは、「第10回大阪独立作家展」に
  130号の絵画を一点出品していました。
  永吉さんは、仕事を退職されてから興味のあることを始め、
  モノを創りだすことの面白さに気づき、それから本格的に
  油絵を学ぼうと本校に入学されました。

  本校に在籍中の2009年と2010年の独立展に入選され、
  そのことから今回の出品作家に選ばれたそうです。


出品の作品は『記憶は閉ざされた』というタイトルで、
研究科時代の後半に描いた平面的なアプローチの表現を展開させたものでした。
自身の生活空間のなかから、人生の想い出や友人のイメージを
絵にしてきた永吉さんの現在の想いが込められた作品でした。

この展覧会は、独立展の秋の本展に向けての研究会的な性格もあって、
7月2日(土)には会員の先生方が5人来られて、
厳しい批評会があるのだそうです。  ( 投稿 : 絵画専攻講師 浜本隆司 )
 

『PARADISE』 片野茉那 
    『第10回 大阪独立作家展』 永吉捷子出品
    ともに6月28日(火)ー7月3日(日)
  11:00ー19:00 (最終日17:00)
  海岸通ギャラリーCASO
  大阪市港区海岸通2ー7ー23
  TEL/06-6576-3633


  
  美専にも、献血の時期がやって来ました。
 去年もこの時期に献血車が来て、学生、先生、
  職員を含め、たくさんの人たちが献血に協力してくれました。
 今年も、正面玄関付近にたくさんの人だかりが
  出来ていました。

 皆さんお昼ご飯を食べて、準備万端で挑んでいました。
 献血をした人にはジュースやプリッツなどがもらえ、
 献血をする前からテンションが上がっている
 学生の姿もチラホラ・・・


献血は、希望者誰もが出来るわけじゃなく、血の濃さや、
その日の体調などで、出来る人と出来ない人がいます。
血の濃さの基準はそんなに高くないので、男の人は
大概の人が出来るそうですが、女の人は少し
血が薄い傾向が高く、出来ない人もいるみたいです。
献血のお姉さんも貧血とかじゃないけど、献血はいつも
検査でひっかかって出来ないそうです。

受付が終わると、体調確認や献血をしても良いか、
注射で血を採り黄色と青の液体にたらし、血の濃さを
チェックしていました。全てのチェックが済み、OKが出たら
初めて献血に協力することが出来ます

  アシスタントの北林さんや谷口さんも、400mlの血を
 採っていました。献血してるところを、こんな間近で
 見るのは初めてだったので、針の太さにびっくりしました
 すごく痛そうに見えましたが、実際にしている北林さんは、
 「最初の一瞬だけで、後は全然痛くない」と、
 男らしい発言を頂きました。

 谷口さんも、献血の後は5分ほど椅子に座ってくださいと
 言われながらつい立ち歩いてしまい、注意されていました。
 元気が有り余っているみたいです(笑)



ちなみに美専のH先生は、19才のときから献血をやり続け、
なんと今までで139回も献血に協力しているそうです。
血の量で考えると大変な量になりますよね。

去年は40人受付し、31人が献血、
今年は30人受付し、20人が献血。
ちょっと減ってしまいましたね・・・

献血車は、会社や学校、人が集まるところを
まわっているらしく、今日も美専に来る前は、
阿倍野の消防署に行っていたそうです。

震災の影響で全国的にみると、やっぱり献血する人が少ないそうです。
これからも、街で献血車を見かけることがあると思いますが、
体調が良くて機会があれば、ぜひ協力してみてはいかがでしょうか?


だるまさんとギュッ
だるまさんとペコ

美専が幼稚園に早変わり!ではないですよ(笑)
先生が絵本を読んでくれる授業があるんです。
それは漫画専攻2年生「絵本」の授業
本当は絵本作りをするこの授業。でもその前に・・・

 毎週恒例 樋口智子先生が絵本を読んでくれます。
 今日は「だるまさんと」「あお」「おなかのすくさんぽ」
 「100ねんめのゴリラ」「おばあちゃん」の5つの絵本でした。

 赤ちゃん向けのかわいい絵本からおしゃれな絵本、
 すごくシュールな絵本など内容は様々でしたが、
 久しぶりに見る絵本はすごくおもしろくて、
 学生さんもみんな絵本に夢中
 笑い声が聞こえてくる場面も。
 子どもの頃に戻った気分だったのではないでしょうか?


樋口先生が読み終わると、さっそく絵本作りです。
今回の絵本は、もちろん最初から自分で作っていくのですが、学生さん一人一人がひとつのキャラクターを考え、
集まったキャラクターの中から10体以上選んで、ひとつのストーリーを作るという内容です。

         

2年生の武村 侑香さんは、「絵本を描いたこともないし、ストーリーを考えたこともないから
キャラクターをどう選んで、どう使ったらいいのか、最初は分からなかった」と話してくれました。
確かに個性あるキャラクターを10体以上も使って、ストーリーを自分で一から考えるってすごく難しそう・・・

絵本作りはまず、絵コンテ用紙に大体のストーリーや、
登場の仕方などを下書きし、自分でイメージしながら
全体の流れをチェックします。

ここからが本番です
パソコンで文章を作り、絵に色づけをしたあと、
今日のメインの製本です。
1枚1枚ある紙同士を、スプレーのりで貼り付けて
ひとつの本にします。背表紙もつけていきます。

そのあとは断裁といって、左右・上下の余白の部分を
大きな機械で少しずつ切っていきます。
これがすごくドキドキなのです。

切り過ぎてしまうと、絵の部分まで切れてしまうので
余白だけをきっちり切れるように、何度も何度も確認しながら慎重に進めます。
無事断裁が終わると、表紙を貼り付け完成です。

 ここも重要ポイント 表紙を貼り付ける時に、
 絵と文字を逆にしてしまったり、ずれてしまったりと
 最後の最後に失敗する子もいるのだとか・・・
 完成までは気が抜けないですね。

 絵本ってかわいくておもしろいというイメージですが、
 1冊の絵本ができるまでに、いろんな手順があって
 すごく考えられてるのだなぁと思いました。

 子どもの頃に読んでもらった絵本を読み直したいです!
 ストーリーなど、「こういうことかぁ」と
 昔は気付かなかったことに気付けそうですよね。
 きっと子どもの頃とは違う楽しみ方ができるはずです。

今週も津田光明先生の「キャリアプログラムII」の授業を取材してきました。もう3回目ですよ。
様々な分野で活躍する卒業生を講師に迎え、学んできたことや実際の経験などを話して頂き、
学生に自分の将来像を形成してもらおうという授業です。

 今日の講師は、1993年にグラフィックデザイン専攻を
 卒業された新谷 左知子さん。
 新谷さんは卒業後、株式会社ワールドに入社しました
 ワールドでは、靴下の卸業やいろんな年代の靴下の
 企画をしています。新谷さんは企画商品部の課長として、
 オリジナルソックスのデザインなどをするのと同時に、
 営業の仕事にも一緒に出向き、
 検品や生産ルートの確認などもしているそうです。


新谷さんは、もともとファッションにはあまり興味がなく、流行にも敏感ではなかったのですが、
毎日仕事帰りに本屋さんに寄って、子ども・婦人・紳士などの全ての雑誌を見たり、
新聞やテレビで情報を集め、普段の生活の中で日々考え、
他社にはないオリジナルの商品を作ることに挑戦し続けているそうです。

「その中では、もちろん失敗したり落ち込むことも
いっぱいあるけど、好きという気持ちがあるから、
挑戦し続ける事ができる」と熱く語ってくれました。
 
また新谷さんは、新卒採用者の面接官もしていたので、
これから就活をする学生さんに向けて具体的に
“会社側が求めているもの”を話してくれました。

「学生は学校に行くのにお金を払っているけど、
会社は“お金をもらう場所”ということ。
それを忘れないでほしい。」社会人としての意識を
しっかり持つことが大事なんですね。

そして面接では、パソコンができるとか絵がうまいとか、そういうのはあまり重要ではなく、
素直な子は吸収力もあるので絶対に成長するという前提で、素直があるかどうかが
重要ポイントだそうです。笑顔や話し方など基本的な姿勢を一番見ていて、
履歴書からも気持ちが伝わってくるのだとか。適当に書けばいいと思っていませんか?
大事なのは面接だけではないんですよね

そんな新谷さん、学生時代はすごく早い時期から就職に対しての意識が強く、
友達や仲間もライバルになるという事で、よく一人で企業の説明会に行っていたそうです。
「当時は女性が不利な時代だったけど、強い気持ちを忘れずに行動していた」と教えてくれました。

質疑応答の時には、学生の質問に対してすごく丁寧に答えてくれました。

 
 Q、
商品開発をするときに、大切にしていることは?

 A、大切にしていることは特になく、ただ毎日勉強し続けて、
  見たり聞いたり、地道な努力を続けることが大切です。

 Q、靴下のデザインで、一般的なものと個性的なものを
  企画したときに商品になる割合はどちらが多い?

 A、一般的なものは失敗もなく、商品にしやすいけど
  個性的なものは、失敗も多いので反対されることが多いです。
  でも他社にはない商品を作るためには、失敗を恐れず、
  その企画に自信を持って熱意を伝え続けることです。
  そのため、実際に足を運んで自分の目で確かめたり、
  街の人の声をしっかり聞くようにしています。



そして最後に新谷さんからのメッセージ

「社会人は人間関係が一番大事
何事にもまず、尊敬の気持ちを持って生活すること。
日頃から相手を想い、コミュニケーションを大切にする。
そういう中で信頼関係が築けると思います。」
と社会人ならではの心得を教えてくれました。

津田先生も「なるほどなーと思う学生が
いてくれたら嬉しい」とコメント。

学生さんにとって、自分がまだ経験していない話を
直接聞けるということは、何かプラスになったのではないでしょうか?
人の話を聞くということは、自分の成長にも繋がると思います。
いろんな人の話を聞いてどんどん成長できるといいですね


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