2017年9月アーカイブ

 陶芸専攻2年生4人による
 展覧会 陶藝四人展
 9月20日から27日まで開催しました。
 専攻・学生にとっても、初めての展覧会開催です。

 1年次に「粘土の成り立ちや土の扱い方」、
 「様々な成型方法や装飾技法」などの基礎をしっかりと学び、
 2年次前期の課題に取り組みました。
 今回の展覧会はその課題作品を展示して、
 日ごろの成果を皆様にご覧になって頂きたいと思い、
 企画したものです。


陶芸専攻で初となる展覧会の為、
なにもかもがゼロからのスタートでした。
ポスターやDMを作ったり、展示台の配置の仕方、
作品の並べかたなどを考えたりと、
作品の制作期間とは別に
2カ月以上かけて準備してきました。

しかし、いざ搬入当日になると、
思いもしなかった問題が発生しました。
今回、壁面作品として「タイル」と「時計」を
展示したのですが、
各々時計の重さの比重が違う為、
うまくバランスをとって、
まっすぐに展示するのにかなり苦労しました。
キャプションを配置する場所や
作品と作品の間隔の取り方など、
実際展示してみることで見えてきた
細かな作業の連続にも
とても神経をつかいました。

7日間の会期中たくさんの方々にご高覧いただき、
「うつわ以外の物も制作してるんだね」と
声をかけていただくことが多かったのが
とても意外でした。






やはり陶芸といえば「うつわ」や「花生」を
イメージしやすいと思いますが、
今回はオブジェ中心に展示して、
日ごろの授業内容を広く伝えられることができた事は
うれしい発見でした。
この展覧会を通じて、たくさんの事を学びました。
さらには成型方法や装飾、展示方法を見直し、
後期の卒業制作へ発展させていこうと思います。
 
今回の展覧会を開催するにあたり、
本当に多くの方々にお力添えをいただきました。
決して自分たちだけでは、
開催することができなかったと思います。
本当にありがとうございました。
また貴重なお時間を割いてまで、
ご高覧いただいた皆様にも心から感謝いたします。
                       
(陶芸専攻2年生 酒井清華)


 8月の下旬より、
 森村誠さん(1997年絵画専攻卒)の
 個展「OTW|THC」を、
 大阪の2つのギャラリーを会場に
 2期に分けて開催しています。

 西区のCalo Bookshop & Cafeにて、
 プレ企画〈THC〉を9月9日(土)まで開催したのち、
 現在は此花区のthe three konohanaにて、
 新作展〈OTW〉を10月22日(日)まで
 開催しています。


森村さんは、
書籍や地図などの印刷物を用いて、
それらの中にある特定の文字や情報を
修正液で消したり、カッターで切り取ったり、
時にはそれらをパッチワークのようにつないだりする
膨大な反復作業で制作する作品が特徴です。
近年は、さまざまな「都市」の概念を
考えることに重きを置いた作品を制作しており、
今回の2つの個展では、対照的な「都市」のイメージを
それぞれ見せることを狙いとしています。

先に開催した〈THC〉展では、
アメリカでのアーティストインレジデンスから帰国したのち、
2014年頃に制作していた一連の作品を中心に発表しました。
 
 ニューヨークの地図から「THC」の3文字を、
 東京の地図からは「大」と「麻」の2文字を
 それぞれ取り出した作品で、
 洗練された大都市のイメージの背後で
 共存しているアンダーグラウンドの世界を
 象徴的に表現しています。



また会期中には、
これらの作品の着想となった出来事をアレンジした
森村さんのパフォーマンスも実施しました。
紫陽花の葉を混ぜた巻きたばこを森村さんが作り続け、
希望者はそれを実際に吸うことができるというものでした。
巻きたばこの製作行為は
森村さんの作品の手仕事にも共通しつつ、
一方で一見ありふれた日常的な(解釈によってはあぶない・笑)状況を
パフォーマンスとして提示し、
現代のパフォーマンス表現の一つの試みとして、
そのあり方に問いを投げかける内容にもなりました。
 

 そして、現在the three konohanaで開催中の〈OTW〉展では、
 2年前から取り組んでいるさまざまな小さな地図を
 縫い合わせて架空の都市を作り上げる
 〈OTW〉シリーズの最新作を展示しています。
 
 




現在も街の至るところでは、古い建物が解体された後に
新たなビルやマンションが建てられ、
また建物はそのままでも部分的にお店が次々と入れ替わるなど、
断続的な「都市」の開発は並行して
その景色や地図をも変化させていると言えます。
私たちが久々にとある目的地に行こうとしたときに、
目印としていた建物やお店が無くなっていたりして、
道に迷うシチュエーションに出くわす場面も
多々あると思います。
つまり、都市開発による地理の変化の後に、
私たちの脳内地図が遅れてパッチワークのように
更新されていくという考え方が、
今回の最新作の主要なテーマになっています。

「OTW」は「on the way」の略語、
日本語では「(目的地の)途中」という意味です。
こうした部分的な物事の絶え間ない変化や更新というものは、
現実世界ではもちろんのことですが、
とりわけ現代のインターネットの世界ではより顕著に現れています。
アナログな行為と素材で制作している森村さんの作品が、
かえってデジタル社会のイメージにも通じ、
さらに変容する「都市」のイメージとも重なっていく構造の中に、
美術表現の現代性の面白さを
感じ取っていただければと思います。
 
***
森村 誠「OTW|THC」

[Main Exhibition]  〈OTW〉
会期:2017年9月16日(土)-10月22日(日)
開廊時間:12:00-19:00
休廊日:毎週月・火・水曜
(※ 9/18(月)、10/9(月)の祝日は開廊します)
会場:the three konohana
(554-0013 大阪市此花区梅香1-23-23-2F Tel:06-7502-4115)
http://thethree.net/


[Pre Exhibition] 〈THC〉 【終了しました】
会期:2017年8月29日(火)-9月9日(土)
会場:Calo Bookshop & Cafe 
(550-0002 大阪市西区江戸堀1-8-24 若狭ビル5階)
http://calobookshop.com/
 

(山中俊広(the three konohana代表、
大阪芸術大学芸術計画学科非常勤講師)


 河内長野市農業委員会が8月31日に発行した
 河内長野市農業委員会だより
 『あぐりん』NO.129
に、
 総合アート学科コミックイラスト専攻2年生
 金高祐奈さんの4コママンガ『美味しさ笑顔』が
 掲載されました。

 4コマ目まで一切台詞を書かずに絵で見せておいて、
 最後に一番伝えたいひとことで
 終わらせているところに巧さを感じます。

 『あぐりん』は全国農業会議所主催の
 第23回全国農業新聞農業委員会だよりコンクールで、
 全国農業新聞賞を受賞。
 
 金高さんを始め、
 掲載していただいた先輩たちの4コママンガが、
 微力ながらでもお役に立っていたら
 とても嬉しいです。

 (コミック・アート学科 林 日出夫)
 

 9月16日(土)・17日(日)の両日、
 京都勧業館地下1階みやこメッセで
 京都国際マンガ・アニメフェア2017
 (=京まふ2017、京都市主催)の
 マンガ出張編集部が開催されました。

 総合アート学科マンガ専攻2年生本田裕介さんが、
 31ブース51誌が出展した16日(土)に参加。
 夏休みに仕上げた原稿を持ち込みました。


京まふの出張編集部の利点は、
1日で複数の編集部を回ることができること。
一誌だけだと、その編集者の一意見でしかないと
思い込むこともできますが、
もし複数の編集者から、
同じ意見やアドバイスを言われたら、
これはもう絶対に次から気をつけなければいけません。
 
そういうことがわかるだけでなく、
デビューしたい雑誌がまだ見つかっていない人も、
複数の編集部に持ち込むことで、自分に合う雑誌に出会えたり、
さまざまなチャンスがあります。
もちろん厳しいことを言われることもありますが、
プロのマンガ家を目指すなら、
それを糧に次の作品を描き上げてほしいものです。

(コミック・アート学科 林 日出夫)  

 9月6日(水曜日)、原作演習I」の学外授業として、
 大阪市阿倍野区にある
 障害者活動センター四天王寺さんめい苑の
 『SunSun会 第1回プラバン作り』の
 お手伝いに行ってきました。



同施設は、
大阪市初の重症心身障害者の方のための
日中活動施設として、1996年に創立。
以来、重度の障害のある方が
大阪市内全域から通所されています。

SunSun会は芸術作品作成の
ワークショップなどを行っていて、
毎年3月と9月に開催されているイベントです。
これまでも大阪芸術大学の図書館サークルと
さまざまな共同作業をしています。

今回は「原作演習I」を履修している
マンガコースの1年生9人、
多賀谷事務長といっしょに来てくれた
大阪芸術大学美術学科と写真学科の卒業生が参加。
1年生にとって、
通所しておられている方々に交じって絵を描いたり、
色を塗ったりすることは初めての試みでした。

今回の学外授業は、
マンガを学ぶことが自分のためだけではなく、
誰かのためになることを知るいい経験になったと思います。
11時から正午まで、あっという間の1時間でしたが、
有意義で楽しい時間でした。

(コミック・アート学科 林 日出夫)

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